|用途| 公民館
|場所| 宮城県加美町
|構造| RC造
2019年、宮城県加美町で行われた設計プロポーザル応募案。(桔川卓也+NASCAにて応募)
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「公園のような公民館」
公民館が町のコミュニティ拠点として愛用されるためには多世代が気軽に利用できる居場所と相乗効果によるコミュニケーションが必要であると考えます。
自然と共生し、人々のなりわいと暮らしが見える加美町。
その中で、観光・交流を通じたにぎわいの創出を担う中新田地域の新しい公民館を形式張った公民館から、常に多世代が集まり、交流・つながりを持つ、公園のような「まちの拠点」へ生まれ変わらせることを試みた提案です。
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近年の公民館は、囲碁教室に詩吟教室と、偏りのあるカルチャーセンターのように感じます。
新しい公民館を、「未来の中新田のまちづくりの拠点」と捉え、自然発生的に交流が生まれるよう、研修室・会議室・ホールの他に、「動線・共用空間の中に日常的な居場所」を組み立て、ちょっとした図書・勉強スペースや談話スペース、子供の遊び場などが織り混ざった、多世代にとってのまちのリビング空間を作ります。
「子供をつれて遊びにいける場」、「中高生にとってのお洒落な場」、「お年寄りにとっての日常的な文化活動の場」と、各々の世代にとって良い居場所を作り出すことが、様々な世代が集まるきっかけとなり、多世代交流を生み出す拠点づくりに繋がると考えます。
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新公民館は、中新田地域の教育・文化ゾーンの中心に位置します。東西軸の連携に加え、中新田中学校を含めた南北軸の連携を強めます。
■ 裏を表に / 中学校側にも開かれた建築をつくる
現在、中学校から眺める公共施設群は、裏を向いたものになっています。新公民館は、これからの多世代交流を促すために、中学校にも開かれた「表の顔」をつくり、周辺のまちなみと人の流れを変えます。
中学生を中心に、いつも公民館に多様な世代が集う環境を作ることで、地域作りの中心として相応しい、活気のある公民館になると考えます。
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